trip.1
ロシア「ソリャンカ」
中世の料理本にも記録がある、ロシアンスープ
今月からあたらしい連載がスタートします。
その名も「旅と世界とスープ」。
世界にはさまざまなスープ文化があり、
その土地の歴史なども見え隠れするスープ料理も。
世界各国を旅してきた山田英季さんがつくるスープと、
その国にまつわる『旅写記』もお送りいたします。
まさに“旅する気分”で、お楽しみください。
1回目は、ロシアから。
近代からトマトベースになったと言われる「ソリャンカ」は
きゅうりのピクルスがアクセント、
酸味と塩味がきいた一皿です。
夏にピッタリなロシアンスープ「ソリャンカ」
<材料>※約2人分(調理時間:25分)
・とりもも肉 1/2枚
・ベーコン 50g
・ピクルス 30g
・じゃがいも 1個
・玉ねぎ 1/2個
・エリンギ 1本
・ブラックオリーブ 5粒
・オリーブオイル 大さじ1/2
・黒こしょう 少々
・ディル 適量
・サワークリーム 適量
【A】
・トマトピューレ 大さじ5
・塩 小さじ1
・きび砂糖 小さじ1/3
・水 500ml
<下準備>
・とりもも肉を小さめの角切りにして、
分量外の塩(ひとつまみ)をまぶす。
・ベーコン、玉ねぎ、エリンギ、じゃがいもは、
粗みじん切りに。
・ピクルスは粗みじん切りにして、
水に浸け10分ほどおき、水気を切る。
・ブラックオリーブは、輪切りにする。
<作り方>
①鍋にオリーブオイルをあたため、とりもも肉とベーコンを炒める。
②次に玉ねぎ、エリンギを加えて、油をなじませるように炒める。
③ ②に【A】を入れて、ひと煮立ちさせ、ふたをして弱火で5分煮込む。
④ ③にブラックオリーブ、ピクルス、じゃがいもを加えてさらに5分煮込む。
⑤うつわに盛りつけ、黒こしょう、サワークリーム、ディルを入れて、
オリーブオイル(分量外)をひと回ししたら、完成。
☞ポイント
★とりもも肉は塩をまぶすことで、臭みを取る。
★ディルはなるべくフレッシュなものを使うと、風味豊かに。
山田英季の『旅写記』
タビシャキッ
2019年の6月、まとまった休みが4日ほどとれたので、はじめて
ロシアの地を踏んだ。
遠い国というイメージのロシアといっても、日本から飛行機に
のって2時間弱でつく「ウラジオストク」という町である。
最近では、観光本もいくつか出ているようだが、僕が行った
ときには、数冊しかなく情報は少なかった。
僕は、旅をするときにリサーチをたくさんする。
それは行き当たりばったりの旅を、より充実させるためだ。
調べるのは主に、地元の人が使いそうな市場、
生活雑貨店(目当ては調理器具)、文具店、
酒屋やスーパーなどである。
旅の最中で、次の予定までぶらぶら散歩をする。
そこで、ささっとグーグルマップを見て、「この近くには、
あのスーパーがあるから行ってみよう」と動けば、
散歩が楽しくなるし、調べていなかったお店や景色を見せて
くれることもある。
なおかつ、観光地と違うその土地の暮らしが垣間見れるのも、
とても楽しいことだ。
それでは、僕が旅したウラジオストクで気に入った景色を趣味
の写真で紹介します。
到着。
ホテルのアメニティーのポケットティッシュがかわいすぎる。
世界の標識は色々違うのでとても楽しい。
お店の外から、インテリアを眺めるだけでも旅はいいものだ。
ブリヌイというロシアのクレープを食す。
チョコバナナは、全世界共通なのか?
豚肉とじゃがいものソテーがおいしすぎて、
日本に戻ってきてからも何度も作ってます。
it’s my shopというロシアのセレクトショップの
服もアクセサリーもセンスよいですよ。
スーパーのバターコーナーが、充実しすぎて、バター好きの僕には天国でした。
雨が降るウラジオストクの街並みは、とてもきれいです。