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東京から北海道に移住した水縞くん・りえさん夫婦は、

月浦の丘の上でパンカフェ「マーニ」をOPENしました。

水縞くんがパンを焼き、りえさんが料理とコーヒーを淹れるカフェは近所でも評判に。

そして、二人のお店には、春夏秋冬、それぞれにさまざまな事情や悩みを抱えたお客さんがやってきます…。

そんなおだやかなストーリーを持った絵本のような作品『しあわせのパン』。

水縞くん・りえさんの佇まいや、月浦の丘の上の風景。

おいしそうなパン。交わされる言葉。

そのすべてが、あったかくて優しくて。

日曜日の昼下がりにココアでも飲みながら観たくなる、ふわふわと優しい気持ちにさせてくれるドラマです。

そしてこの映画を観ると、

焼きたてホカホカのパンが食べたくなる!

ブルーベリーのパン、コーンパン、クグロフ、

リンゴのはちみつパン、チーズパンと、いろいろなパンが登場します。

パンの皮を割る「パリッ」という音と、ふわりと上がる蒸気に言いようのないしあわせを感じ、

窯のなかで焼き上がりを待つカンパーニュの姿からは、もはや、いじらしささえ感じます。お腹も空きます。

さらにパンと一緒に出されるスープのおいしそうなこと!

映像で確認する限りなので不完全かもしれませんが、

こんな内容のスープが登場します。

“夏野菜のコンソメスープ”は、オクラ、大根、赤パプリカ、とうもろこしなどを使ったさわやかなスープ。

赤・緑・黄色と、彩りもとってもきれいです。

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“根っこの冬野菜のポトフ”は、牛肉のような塊肉がタコ糸で縛られ、大きなにんじん、じゃがいも、ペコロス、

そしてフレッシュハーブという具材。

冬真っ只中の今の季節にもぴったりなやさしいポトフです。

そして物語の中でもキーポイントになってくるのが、

“かぼちゃのポタージュ”。

大好きだったママを思い出すからと食べようとせず、心を閉ざしたままの小学生・未久ちゃんのために、りえさんが腕を振るいます。

濃厚で見るからにおいしそうなそのポタージュは、

水縞くんの焼いたパンにつけて食べるのです。

“わけあうたびに わかりあえる 気がする”

水縞くんとりえさんは、心を込めてつくる食事を通して、大切な何かを伝えてくれます。

そんな、湖のほとりのパンカフェの物語。

(文・kino Iglu 有坂 塁)

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