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【スープ往復書簡】春の薫りの「いちごとりんごの冷製スープ」

更新日:4月4日

長野県松本市に移住した金子健一さんと、山形県鶴岡市にUターンしたマツーラユタカさんからなるフードユニット「つむぎや」さんによる連載「スープ往復書簡」。


金子さんが住む長野県松本市から山形県鶴岡市のマツーラさんへ。山形県鶴岡市に住むマツーラさんから長野県松本市の金子さんへ旬の食材や地のものを贈り合いながら、それぞれのアイデアをプラスしてつくる新しいスープ。お互いに食材や土地への想いを綴り、気持ちが伝わるお手紙のようなコラムも必読の、こころあたたまるコーナーです。


今回は4月の特集にあわせて、お子さまも喜ぶスープを考えていただきました!

お子さまが好きなフルーツを使った、鮮やかなデザートスープです。

レシピにある食材をつくっている、ご縁のあるつくりてさんや食材の特徴などもご紹介。食を通して人と人をつなぐ、つむぎやさんのやさしさが伝わるスープを作ってみませんか。

 

長野県松本市▷▷▷山形県鶴岡市 マツーラさんへの贈りもの


松本と鶴岡のキャッチボールスープ企画の第11回目。


2019年にUターン移住で鶴岡に住み始めて4回目の冬。これまでで一番雪のない冬だったなぁと思っていたところに、3月過ぎてから打って変わって雪に寒さにと、冬に巻き戻しされたような天気が続いて。三寒四温と春はいうけれど、今年は「寒」も「温」も極端すぎて、なかなか調子のでない毎日が続いています。


自分の住む山形の鶴岡も、金子さんの住む長野の松本も、農家さんはようやく春を迎えて、農作業の準備がはじまった時期。地元の食材が寂しくなるタイミング。今回は金子さんが送ってくれたのは、りんごをメインとした冬の名残りの食材たち。


金子さんが信頼する安曇野の八百屋さん「よろづやいっかく」さんから、安曇野のりんご農家広瀬さんがつくったりんごと風干しりんご、それから信州の恵みである山くるみが届きました。それらを使いつつ『気分だけでも春モードに!』ということで、いちごとりんごでデザートスープをつくることに。


スープボウルを満たす真っ赤なスープは、キュンとくるルックスで。甘酸っぱくてさわやかな味わいで、ひと口いただいただけで身体が一気に春へスイッチが入るような目醒めの味。子どもはもちろん大喜び、大人も満足な味わいです。冬眠から目覚めた森の動物たちにも振る舞いたいそんなスープが出来上がりました。


マツーラユタカ より


 

春の薫りの

いちごとりんごの冷製スープ


<材料> (約2~3人分)いちご 1パック
・りんご 1個
・白ワイン 250ml
・水 150ml
・ローリエ 3枚
・グラニュー糖 70g

<トッピング>
・ドライりんごとレーズン あわせて15g(お好みのドライフルーツでOK)
・ヨーグルト 大さじ5
・くるみ 適量

<下準備>

・いちごはヘタをとって、1/2等分に切る。

・りんごは皮をむいて、銀杏切りにする。

・トッピング用のドライフルーツは保存容器に入れ、ヨーグルトを混ぜ合わせてひと晩置く。

ドライフルーツを戻す時に、水やお湯ではなくプレーンヨーグルトで戻すと、ヨーグルトの余分な水分をドライフルーツが吸い込みんで美味しくなるという、相乗効果が生まれます。ぜひほかのレシピでも応用してみてください。


<作り方>

①鍋に白ワインとローリエを入れて中火にかける。沸いてきたら弱火にして3分ぐらい加熱したら、グラニュー糖を加えてひと混ぜする。水を加えて、もう一度沸いてくるまで加熱し、ひと煮たちさせる。

ローリエと一緒に白ワインを弱火で加熱することで、アルコールをしっかり飛ばしつつ、ローリエの洒落た風味を加えます。これがスープのベースになります。



② さきほどの鍋に、いちごとりんごを加えて5分ほど弱火で煮込む。加熱していくとアクが出てくるので、適宜取り除く。一度火をとめて粗熱がとれたら、ローリエを取り除き、ブレンダーやミキサーにかけて滑らかに混ぜ合わせる。保存容器にいれて冷蔵庫で冷やす。

今回はいちごとりんごの組み合わせでつくりましたが、いちごだけでもおいしくできあがります。ミキサーやブレンダーをかけるときは、ローリエを取り出し忘れないこと。また、仕上がったスープは冷製スープとしてだけでなく、温かい状態でも美味しく召しあがれます。


③できあがったスープを器に盛り、真ん中に、ヨーグルトに漬けたドライフルーツや軽くローストしたクルミをトッピングして完成!

大人用にはバルサミコ酢を少し垂らすのもおすすめです。

 

広瀬農園のりんごたち


心身に響く食べものを!というコンセプトのもと、信州のこだわりの農家さんたちのお野菜や果樹、お土産・自然派おやつを取り扱う八百屋さん「よろづやいっかく」。土地柄りんごが豊かに採れる土地ということもあり、自然派でりんごを育てている農家さんのものを多く扱っているとのこと。今回は安曇野の広瀬農園のりんごと風干しりんご、りんごのバルサミコビネガー、そして信州の山くるみをセレクトしていただきました。


 

次回レシピのお届けは、4月18日(木)!
鶴岡市のマツーラさんから松本市の金子さんへ春の食材を贈り、
お子さまが喜ぶスープレシピをつくっていただきます。


(レシピと文・つむぎや マツーラユタカ

○Alps gohan


○manoma


○つむぎや





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