trip.6
中国「上海」
最終回となる6回目の「旅と世界とスープ」は、中国から。
スープは、細麺であっさりとした味わいの中国のラーメン『蘇州麺(スージョウミェン)』。
山田さんの上海の思い出と一緒に、今回も美味しいコラムをお楽しみください。
〈材料〉※約2人分
・青ねぎ 2本
・植物油(米油) 大さじ2
・しょうが(千切り) 5g
・しょうゆ 大さじ3
・オイスターソース 大さじ1
・きび砂糖 大さじ1/2
・鶏がらスープ 800ml
・中華乾麺 2束
●トッピング
・青ねぎ小口切り お好みで
・ごま お好みで
・白こしょう たっぷり
〈作り方〉
①青ねぎは5㎝幅に切る。
②小鍋に、①の青ねぎと油を入れて、弱火にかけ、ねぎが焦げるまで炒める。
③ ②にしょうが、しょうゆ、オイスターソース、きび砂糖を入れて、よく混ぜる。
④鍋に湯を沸かして、中華麺を茹でる。その間に鶏がらスープも温めておく。
⑤どんぶり2つに③を分け、鶏がらスープを注ぎ、中華麺を加える。
⑥青ねぎの小口切り、ごま、白こしょうを振って完成!
上海に行ったのは、2016年。
4月生まれの僕は、誕生日前になにか新しいものが見たく、中国大陸に行ったことがなかったので、旅先に決めました。
はじめての中国では、レシピでも紹介した蘇州麺や焼き小籠包、肉まん、チャーハン、ふだんから日本でも食べている中華料理を食べる度に、答え合わせをしているようで楽しかったのを覚えています。
それでは、2016年の上海の旅を振り返ります。
(レシピと文・and recipe 山田英季)
ーsoupn.「旅と世界とスープ」あとがきー
6カ国の旅のおわりに
今回をもちまして、山田英季さんによる『旅と世界とスープ』の連載を終了いたします。
全6回、6箇所の国を巡り、そこで出会ったスープレシピをお送りしてきました。
最初に心を奪われたのは、山田さんの写真の魅力でした。寒い地域でも温かみのある光と影、風景と表情の捉え方。単にカメラの性能がいいだけではないのです。何かを感じさせ、考えさせられ、大喜利のようにこの写真はこんなメッセージがあるのではないか?と勝手に、自問自答した写真もありました。特にフランスとネパールの写真は、行ったことがない分憧れも同居して。
山田さんとの最初の打ち合わせでは、コロナで行動制限があり、海外への渡航もできない状況でした。お互い「日本を出たいですね...」「日本もいいですけど、やっぱり違う魅力がありますよね...」という会話を交わし、少しの“間”が。初対面でも、その“間”がとても心地よかったのです。せっせと世界を旅する者として、海外へ旅する思いは一緒だなとも感じました。
山田さん、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。またいつか、どこかで。
そして、これからも旅は続きます。
世界にはさまざまなスープ文化がある。
soupn.を立ち上げたときの思いがこの連載にも込められています。
再開する日を楽しみにしていただけたら、うれしいです。
2022年12月師走 soupn.編集部
<スープと旅写記で巡る世界旅行!>
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