さまざまな国を旅しながら料理を学んできた料理家・細川亜衣さん。
今回ご紹介するのは、そんな細川さんが旅をしてきた中でも
何度も行きたいと思う国『モロッコ』のスープ。
おうちでも手軽に作れるようひよこ豆を使ったレシピで、
素材の旨みをいかすため、調味料はシンプルに。
見て、食べて、異国情緒に浸れるスープをぜひ作ってみてください。
<材料> 約8人分
・ひよこ豆 50g
・レンズ豆 50g
・セロリの葉 10g
・イタリアンパセリ 10g
・コリアンダー 10g
・赤玉ねぎ 50g
・トマト(完熟) 500g
・小麦粉 40g
・熱湯 250ml
・ひよこ豆の茹で汁 600ml
・トマトペースト 30g
・ジンジャーパウダー 小さじ1/4
※しょうがのみじん切りで代用してもOK
・こしょう 小さじ1/4
・オリーブ油 大さじ4
・粗塩 適量
<下準備>
・ひよこ豆は洗って、一晩たっぷりの水につけて戻す。
・セロリの葉、イタリアンパセリ、コリアンダーはみじん切りに。
・トマトの皮は剥いておく。
<作り方>
①ひよこ豆をつけ水ごと中火にかけ、煮立ったら弱火で1時間ほど茹でる。
茹で汁も使うので捨てずに残しておく。
②ごく柔らかくなったら火を止めて冷まし、薄皮を剥く。
ゆでたひよこ豆の薄皮を1粒1粒剥くのは一手間だが、
モロッコ料理にとって欠かせない舌触りの柔らかさがうまれる。
③レンズ豆は洗って別の鍋に入れ、下準備しておいたセロリの葉、イタリアンパセリ、
コリアンダーを加える。さらに、赤玉ねぎとトマトをおろし金でおろしながら入れる。
④ ③にジンジャーパウダー、こしょう、塩、オリーブ油を加えふたをして中火にかける。
沸騰してきたら混ぜてそのまま蒸し煮にする。
⑤レンズ豆が柔らかくなったら熱湯を注ぎ、ひよこ豆を加える。
⑥小麦粉をボウルに入れ、ひよこ豆のゆで汁を加えて泡立て器でよく混ぜ、
トマトペーストを加えてさらに混ぜる。
⑦ヘらで混ぜながら⑤の鍋に加え、鍋底が焦げつかないように時々混ぜながら煮る。
⑧シチューくらいのとろみがつくようにし、さらに30分ほど煮てから、
粗塩で塩味をととのえて完成!
途中、スープが重たくなりすぎたら適宜水を加える。
“スープの国”モロッコを旅して
私がモロッコを訪れたのは2018年の夏。
旅をしてきた中でも、大好きな国の一つだ。
モロッコはスープが主食だと言ってもいいぐらい、朝食は必ずスープをいただく。
そして今回ご紹介したのが、わたしが何度も作っている最愛のスープだ。
モロッコではこのスープに、乾燥のなつめやしとシュパキアというかりんとうのようなもの、ゆで卵だけで夕食にすることも多い。
モロッコの国教はイスラム教で、
ラマダンが終わるとはじめに食べるのがこの料理。
"ホブス"という
平焼きのパンをちぎり、
「ハリラ」にひたしながら食べる。
モロッコで気になったスープ屋の
うつわとスプーン。
モロッコ独特の釉薬がかかった
うつわはとは違い、木で作られた
シンプルなものが多かった。
食材を探しに市場へ。
カラフルな野菜たちが並べられており、見ているだけで料理がしたい!
という気持ちにさせてくれた。
次回は「ハリラ・ハムダ」をアレンジしたレシピをご紹介!
細川さんならではのアイデアがプラスされた、モロッコ料理です。
2/22(火)の公開をお楽しみに!
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