この回をもって、本連載は終了となります。
2020年のsoupn.開設からの長期連載。
皆さまお付き合いくださり、ありがとうございました。
最終回は、僕自身の原体験でもある『グーニーズ』をご紹介しようと思います。
人生で初めて観た映画であり、いまでも見返すことのある心の1本。
最初に出会ったのは小学校2年生、7歳のときでした。
すでに映画館で鑑賞済みだった母と弟から
「絶対に観たほうがいいよ!みんなで行こう!」と号令がかかり、
当時仲の良かった3家族、総勢15名ほどで出かけることとなりました。
場所は、銀座。
小学生ながらに都会のキラキラ輝く風景に心ときめいたことを、
昨日のことのように覚えています。
ぞろぞろと連れ立って、初めての街を歩く。
それだけで遠足のようで楽しい上に、これから未知の"えいがかん"という場所へ行く。
そう、映画が始まる前からすでに冒険は始まっていたのです。
そこに『グーニーズ 』という大冒険が加わった。
主人公のマイキーと兄のブランド、スペイン語が出来るマウス、
ドジなチャンク、発明家のデータ。
自らを「グーニーズ」と呼ぶ少年たちは、ある日、屋根裏で古い地図を発見。
そこには17世紀の海賊"片目のウィリー"の財宝のありかが記されている!
彼らは早速、宝探しの冒険に挑む!
なんて書いてるだけで、興奮してきます(笑)
最高にくだらなくて、最高に夢のある映画。
誰しも一度は空想したことがあるような冒険という感じがとてもよく、
小ネタやモチーフもワクワクするものばかり!
ある意味、この映画自体がたくさんの夢が詰まった"宝箱"なのかもしれません。
2015年には、横須賀美術館にて野外上映会も開催。
"片目のウィリー"の海賊船がゆっくりと大海原へ出て行くラストシーンと、
まったく同じような風景が見渡せる横須賀美術館・海の広場。
この上映会に関しては、
『グーニーズ』を心から愛する自分だからこそ生み出せたものだと
少しだけ自負しています。
「子どもの頃に大好きだった映画を、
子どもと一緒に観ることができて本当に幸せな時間でした。」
こんな言葉をもらえる日が来るなんて。
人生、何が起こるか本当にわかりません。
これからも、自分の心が喜ぶことを大切に、
楽しい一瞬を日々積み重ねて、生きていこうと思います。
またどこかでお会いしましょう。
*初となる著書「18歳までに子どもにみせたい映画100」でも、
『グーニーズ』を紹介しています。100本の中の1本目として!
★書籍情報
{18歳までに子どもにみせたい映画100}
著者:有坂 塁
発売日:2023年12月4日
発売元:KADOKAWA
定価:税込2,530円全224ページ/ハードカバー/A5判★全国書店、ネット書店にて発売中!
(文・Kino Iglu 有坂 塁)
次回は、4/18(木)に『グーニーズ』にまつわる妄想レシピを公開いたします!
お楽しみに♪
<こだわりの映画コラムをもっと読みたい方へ!>
有坂さん、約3年半にわたり、映画の観点からの「スープ」を語っていただきありがとうございました。もともと「食」をテーマにした映画作品の歴史は浅く、1970年代以降だそうです。そんな中で、途中から『この映画の続編があったなら!』をテーマに展開しました。
本当に続編があってほしいと思う作品ばかりでした。個人的には、シェフ、アメリの展開がおもしろかったです。また、ロシュホールの恋人たちは出会えたよかった映画でもあります。いつか訪れたい街リストにも入りました。
有坂さんから多くの映画作品を教えていただき、もっと映画好きになりました。
また、どこかでお会いできたらうれしいです!
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