思春期の静と動がひと皿に
ゴロゴロ野菜のホッピンジョン
<材料>(約4人分)
・黒目豆 100g(なければ白インゲン豆を代用)
・ベーコン 150g
・玉ねぎ 1個
・水 1500ml
・塩 小さじ3
【A】
・にんにく 4かけ
・セロリ 1本
・赤パプリカ 1個
・黄色パプリカ 1個
・にんじん 1本
・ズッキーニ 1本
・ドライオレガノ 小さじ1
・タイム 5本
・オリーブオイル 大さじ2
<下準備>
★鍋は大きめの寸胴型をおすすめします。
・黒目豆はさっと洗い、3時間以上たっぷりの水に浸して戻す。
・ベーコンは2センチ角に切る。
・にんにくはみじん切り。
・玉ねぎはあらみじん切り。
・セロリ2センチ角に切る。
・赤パプリカ、黄色パプリカは一口大の大きさに切る。
・にんじんとズッキーニは厚さ2センチの輪切り。
<作り方>
①鍋にオリーブオイルを入れて、中火に熱する。ベーコン、玉ねぎを炒める。
②玉ねぎがうっすら透き通ったら、にんにくを入れて香り立つまで炒める。戻した黒目豆、水、塩を加えて一煮立ちさせる。
③残りの材料を全て入れて、蓋をして弱火でコトコト30分煮込む。
④最後に、塩(分量外)で味を整えて、完成!
米を研ぎ、全ての材料を炊飯器や鍋に入れて炊く。
<材料>
・米 300g
・ホッピンジョンスープ 400g
・ホッピンジョンの具材 100g
<作り方>
(鍋で炊く場合はお米を炊く工程で)
ホッピンジョンスープを
本場の味にリメイク!
水に戻す前
☞ポイント
・黒目豆はしっかり水で戻しましょう。
\ Staff Voice /
思春期の女の子の物語と正月料理の「ホッピンジョン」。
私も初めて聞いた料理名ですが、
作るのは意外と簡単なもよう。
水に戻した後
・野菜はごろっとさせたいので、大きめに切りましょう。
・できたても美味しいですが、一晩冷蔵庫で寝かせて味が染み込んだものもオススメです!
スープの残りを炊き込みごはん用に残して、一石二鳥ですね。
翻訳した村上春樹がなぜこの本を選んだのか。
ファンとしては、その答えが随所にわかる気がしました
(あくまでも個人的に納得)。
原文を見て、こう訳しているんだと
勉強したくなった一冊です。
最後に、さわのさんにセロリがよく登場する
理由を聞けました。
入っていると味わいに輪郭が出るそうで、
ボヤッとした味わいを引き締めるには
セロリの香りと味が不可欠とのこと!
ぜひお試しください。
結婚式のメンバー
子どもでも大人でもない妄想を膨らまし、一人で孤独の中を突き進もうとする12歳の少女の話。
私もそんな12歳という子供時代を過ごしたことを思い出しながら、読み進めました。
なんとも説明がしにくい、淡々と進むストーリーで、
正直途中もどかしささえ感じました。
これはかつて12歳だった自分を見ているような
後ろめたさなのか、ベレニスのように大人が子どもを注意するような気持ちで見ているからなのか…
そんな物語がある瞬間からだんだんと色づき始めるのです
(多分これは私の中で、フランキーの気持ちがどこかで重なったから)。
猿使いのオルガンの音がゆっくりと頭の中でBGMとして流れ、
そしてキッチンにハーブの香りやクッキーの香りがしたなら、
もうマッカラーズの魔法にかかったようなものですね。
さて、肝心なスープはアメリカ南部の
お正月料理『ホッピンジョン』です。
スープと言っても本場は炊き込みごはんらしいのですが、
スープ連載ということで、ここはしっかりスープにしていきましょう!
元を辿ると西アフリカの炊き込みごはんがルーツのようで、
かつて奴隷としてやってきた黒人が伝えたと言われています。
特徴的なのは黒目豆というささげ豆を使う事。
生成色の豆のお腹部分に黒い模様がある不思議な豆です。
この黒い部分がコインに似ていることから金運に繋がる縁起のいい食べ物とされているのだそう。
ちなみに元日の次の日1月2日に食べる『ホッピンジョン』を『スキッピン・ジェニー』と呼び、
それを食べると繁栄のチャンスが広がるとされています。
日本のお節のように縁起を担ぐ文化が
アメリカにもあるのですね。
本来のホッピンジョンはシンプルな豆スープですが、
夏野菜の美味しい季節ということで、少しカラフルに仕上げてみました!!
(文・さわのめぐみ)