<材料>(約2人分)
・牛もも肉ブロック 200g
・牛脂 20g
・玉ねぎ 2個
・にんじん 2本
・じゃがいも 2個
・かぶ 2個
・れんこん 100g
・ごぼう 1本
・水 適量
・塩 小さじ2
★ハーブ
・タイム 2本
・ローズマリー 1本
・イタリアンパセリ 1枝
・ローレル 3枚
<下準備>
・牛もも肉ブロックを塩(20g)で下味をつけて、ラップに包み一晩寝かす。
・かぶは茎を1cmほど残し、茎の間をつまようじなどを使って土を取り除く。
・玉ねぎ、にんじん、れんこん、じゃがいも、かぶの皮を剥く。それぞれの野菜は丸ごと使うので切らないでおく。
・ごぼうは洗い、5cm幅に切る。
<作り方>
①一晩寝かせた牛もも肉を軽く洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
②鍋に牛脂を入れ弱火で炒め溶かす。ある程度解けたら①を入れ、牛もも肉が被るくらいに水を入れる。
ここで、★のハーブを加え、15分ほど弱火で煮込み、途中で灰汁を取り除く。
牛脂はなるべく高級牛を使うのがおすすめ!旨味が変わってくる。
③玉ねぎ、にんじん、れんこん、ごぼうを加え、さらにこれらが被るくらい水を足し、塩を加え、蓋をして30分ほど煮込む。
④じゃがいもとかぶを加えて、柔らかくなるまで煮込む。
⑤味をみて、必要なら塩で味を調整する。
☞ポイント
★②の灰汁はていねいに取り除くと、澄んだスープに。
\ Staff Voice /
ほぼ野菜を切らずにそのまま煮込むポトフ!
大胆(豪快)で新鮮なスープに出会えました。
野菜は歯ごたえがある程度あり、でも固すぎず、食べやすい。
ここがプロなんだなと思いながも、煮込む時間をしっかり計り見張っておけば、ちょうどよい柔らかさになるそうです。
★じゃがいもは煮込みすぎると崩れてしまうので、
弱火でゆっくり火を入れてください。
根菜が美味しい季節、グツグツと煮える鍋の横で、映画を回想してもいいですね。
しあわせのパン
春夏秋冬と順に巡ってくる季節と共に
心にぽっかり穴が空いた人たちが、吸い寄せられるようにやってくるカフェ『マーニ』。
パン、コーヒー、スープ。
ここで出される食事は決して豪華ではないのに
何故か『うわぁ〜!!』と声が出てしまうくらい美味しそうに見える。
カラフルな夏野菜のスープは、食欲がなかった胃を元気にしてくれそう。
オクラのとろみがスープに一体感をもたせていること間違いなし!
挽き立てのコーヒーは思わず画面越しに香りを吸い込んでしまうくらいで、
この映画には家でていねいに淹れたコーヒーがお供になりそう。
冬のできたて“豆のパン”のシーンは、豆好きじゃなくとも生唾を飲んでしまうほど。
ふわふわでちぎると湯気が上がるそのパンは、夢の中に誘われるよう…。
そんな魅力的な豆のパンの横で、ひっそりと佇んでいたポトフ。
“豆のパン”の登場まではメインだったのに急に脇役になってしまい、
ちょっと寂しげなポトフを少しだけ工夫して今回のレシピにしてみることにしました。
いつも作ってるポトフにプラスαすることで、新しいレパートリーが生まれるかも。
もしダッチオーブンがあり、冬はストーブを付けるよ!というご家庭は、
映画のようにキッチンではなくお部屋で作ってみることをお勧めします。
その場合は〈作り方〉の③以降をストーブでやってみてください。
キッチンで仕上げるポトフも美しいですが、
だんだんとポトフの香りに包まれるお部屋で過ごすのも乙なものですよ。
(文・さわのめぐみ)