<材料>(約2人分)
・ホワイトマッシュルーム 15個
・玉ねぎ 1個
・じゃがいも 1/2個
・にんにく 1片
・オリーブオイル 大さじ2
・トリュフ塩 小さじ1
・水 1カップ
・牛乳 1カップ
・トリュフオイル 小さじ2
・生クリーム 50g
・イタリアンパセリ 少々
・ブラックペッパー 少々
薄切りした6枚は盛り付けに使うため残しておく。
・玉ねぎは皮をむき、薄切りにする。
・じゃがいもは皮をむき、一口大に切り、水に浸す。
・にんにくはみじん切りにする。
・イタリアンパセリはみじん切りにする。
<下準備>
・ホワイトマッシュルームは石突を取り、薄切りにする。
<作り方>
①片手鍋に、みじん切りにしたにんにくと
オリーブオイルを入れてから、弱火でゆっくりと加熱する。
②にんにくの香りがしてきたら
ホワイトマッシュルーム、玉ねぎ、トリュフ塩を加わえて、しんなりするまで炒める。
③水、じゃがいもを加えて、ふたをして弱火で15分煮込む。
その間に生クリームをふわっとする程度に泡立てておく。
④火を止め、牛乳を加えてブレンダーまたはミキサーでピューレ状に。
ピューレ状にすることで、口当たりもなめらかに
⑤生クリーム、トリュフオイル、ブラックペッパー、ホワイトマッシュルームの薄切り、イタリアンパセリで飾りつけ。
☞ポイント
★①のにんにくは焦がさないように気をつけましょう!
\ Staff Voice /
このレシピに決めるまで、
さわのさんと何度かやりとりしたのですが、
今回は「マッシュルームでいきたい!」という
強いこだわりをもっていました。
そう、それはまさに映画の主人公のように(笑)
そういう意見があるということは、
このサイトに愛情をもってくれているのかなと
感じとれてうれしかったです。
濃厚、濃密のポタージュは、
女性ならではの“信念”が隠し味。
みなさん、映画もご覧ください。
強い女性ってかっこいいです。
★③の生クリームのふわっと感は、
6分立てくらいをイメージしてください。
生クリームの6分立てはこれくらいをイメージ
大統領の料理人
『料理人』という名前から
みなさんが想像する料理人像はどんなものですか?
お腹の出ている太っちょな料理人?
染ひとつない白いコックコートを身に纏った料理人?
しかめっ面で無愛想な料理人?
しみ
それのどれもが正解だけど、今回の料理人は
そんなイメージが吹っ飛んでしまうような女性の料理人です。
男性社会とも言われる厨房は、真っ白なコックコートを着た料理人が
それぞれのポジションで芸術の一品を作り上げるのに徹しています。
彼らは戦場を切り抜ける兵士のようにも
見えてきますが、そんな真っ白なコックコートとは
対照的に黒いエプロンを身につけているのが
今回の主人公オルタンスなのです。
黒いエプロンだけではありません。
大振りのネックレスと指輪それからスカート、それにハイヒールを履きながら
料理を作り上げていくのだからお見事!!
規律が多く、堅苦しい世界でもオルタンスがその服装を貫き通したのは、彼女の料理への考えも垣間見れたシーンなのかもしれません。
さてさて、今回この映画からご紹介するのは
『トリュフ香るシャンピニオンポタージュ』。
映画の中には数えきれないほどの美味しそうな料理が
たくさん登場しますが、その中から印象的だった
“トリュフ”から創作しました。
オルタンス自身もトリュフ農園を持っており、
その自慢のトリュフを使った料理を振る舞ったり、
食事制限中の大統領もお忍びでオルタンスのキッチンへ来てトリュフのタルティーヌを食べたり、
将来はニュージーランドにも
トリュフ農園を持つという夢も語っています。
『黒いダイヤ』とも呼ばれるトリュフそのものを入手するのは難しいですが、
塩やオイルなどは身近になってきたのもあり、
おうちでも簡単に作れる贅沢な味わいをレシピにしました。
そうそう、オルタンスのモデルとなった実際の
人物ダニエル・デルプシュは、キッチンでハイヒールを履いていたことについて問われると、
『ハイヒールでの仕事は男性にはできないでしょ?』と笑顔で返したそうですよ。
(文・さわのめぐみ)